TONYです。
androidTVを搭載した格安プロジェクター「Artlii Play」を購入したのでレビューします。
使用感としては、うーーむでした。
理由としては720P出力を謳うAndroidTV搭載の格安プロジェクターを使いAmazonプライムビデオを視聴したところ、480Pの低解像度でしか出力できない事が分かったので。
なので結論としては、格安プロジェクターを「映像視聴のサブ機」として検討されている方にはおすすめできるかなと。
原因や解決策といったわたしなりに試したことをまとめています。
それではいきますね。
CONTENTS
プロジェクター歴
20代前半にテレビを卒業し約5年程前に約7万円でフルHDプロジェクターを買った人です。アニメが好きになり、Amazonプライムを知り、大きい画面で見たい!となったからです。
距離をミスって90インチ程度となりましたが、大迫力には変わりはないし、それ位の大きいテレビを買うより断然安いし、何よりも憧れだったからです。
それはそれは感動したのを覚えていますし、今でもかなり満足しています。
ほぼ毎日が映画館みたいになるので。
というわけでリビングではフルHD(1080P)のプロジェクターを使っています。
格安プロジェクター「Artlii Play」を購入した理由
最近まくらを変え、
睡眠環境って大事!と気づき、
寝室って大事!となり、
ただ寝るだけの場所と割り切っていた寝室環境をアップデートしたくなり、ipadminiを買い、寝ながら使えるスタンドを買い、そしてついにプロジェクターに手を出したといった流れです。
つまり寝室をより快適にするにあたり
「プロジェクターあったらリッチ気分味わえそうよね!でも常に使うわけでもないしお金もかけたくないから格安でイイのないかしら?」
といった流れです。
ということで、わたしが求めたのはきめ細かな画質で!というより、
fa-check解像度より価格(できる限り安いプロジェクター)
fa-check水平補正がある(間取り的に)
fa-check基本夜のみの使用なので明るさ(ルーメン)はほどよくで良い
fa-checkシンプル(電源ケーブル一つの単体完結=AndroidTV搭載)
上記条件で超贅沢を感じられるはずと色々探し見つけたのがArtlii Playでした。
(ちなみに中古購入です)
AndroidTVプロジェクター「Artlii Play」を実際に使ってみる
見た目も比較的小さく、シンプルです。
解像度は720PのHD画質。LEDは1080PのフルHD出力できるようなので720Pより若干綺麗に写るらしい(ややこしい)。
先ほど書いたように解像度はまあまあで良いので、720Pあればわたし的には十分です。
また、Artlii PlayにはAndroidTV9.0が搭載されているので、電源一つ繋げWifi設定してあげれば、あとはアプリをダウンロードするだけでOK。
Amazonプライムアプリは最初から入っていたので契約済みのアカウント設定をしたらなんなく視聴できました。
水平補正もできるので、設置・設定も簡単シンプル。
素晴らしい。
おまけとしてAirPlayやブルートゥースも対応しています。
使って分かったこと【格安プロジェクターをあまりおすすめできないデメリット】
使って分かったことがあったのでまとめました。
fa-checkAndroidTVの使い勝手(Amazonプライム)がよくない
fa-check解像度がおかしい(超重要)
順を追って説明しますね。
水平補正はあくまでもおまけ
結論から書くと
結構ぼけます。
寝室で使用するにあたり水平補正できた方が都合がよかったのでArtlii Playを購入しましたが、水平補正ができる格安プロジェクターはほとんど出回ってなく、あったとしても途端に価格があがります。ちなみにArtlii Playは約2万円ほど。
ちなみに水平補正が必要なければ、1万円程度の価格帯でフルHD出力できるプロジェクターはいっっっぱいあります。
で、後方右斜めから投写し補正します。
垂直・水平が補正できるのでとても便利です。
が、右側にピントを合わせると左側がぼけます。
なので中央にピントを合わせたところ左右がちょっとボケる感じになりました。
とは言え、ドラマや映画、アニメなどの視聴の場合はそこまで気になりません。
というのも、視聴するにあたりスクリーン全体を見るわけではないので。
例えば、顔の正面に手を持ってきて見つめた場合、周りはぼけますよね?
または、そこからさらに小指を見つめると隣の薬指さえぼけますよね?
同じ理屈でスクリーン中央を見つめた場合、端っこのボケはあまり気になりません。仮にボケてる側を直接みても映像であればそんなに気になりませんでした(格安前提)。
ただし!
ゲーム(又は映画やドラマの吹き替え)を表示した場合、つまり
文字が沢山ある場合だと気になるレベルです。
読みづらいです。なんなら小さい文字は読めません。
(※ピントが合っている箇所は読める、、かも)
まあ安いプロジェクターにそこまで期待をするのもおこがましいので全然許容できましたが、垂直含めあくまでも補正はおまけ程度と心構えは必要かと思います。
AndroidTVの使い勝手(Amazonプライム)がよくない
AndroidTVのリモコン操作はレスポンスもよく、サクサクでよかったのですが、
Amazonプライムアプリを使用して分かったことが、
早送りや巻き戻しができません。
これはアプリ側の仕様っぽいです。色々試してみましたがわたしにはできませんでした(androidTV9.0)。
iOSやiPadOSの場合10秒単位でコマ送りできるし、タイムラインのバーを指でスライドすれば目的のシーンまで飛ばせます。これらが当たり前となっていたので、不自由に感じました。
また、Googleプレイストアから様々なアプリをダウンロードできるのですが、ルート制限=ロックがかかっていて、目当てのアプリがダウンロードできない(DLアプリが限られる)ことも分かり、こちらも不自由に感じました。
一応「api」を入手しUSB等で直接ファイルをインストールできるようですが、AbemaTVとTVerを試したところ、どちらもインストールはできたものの「起動できなかった」ので諦めました(わたしの場合です、機種によってはできるものもあるのかと)。
解像度がおかしい
これ、結構重要です!
Amazonプライムアプリでフムフムと観てはいたものの、
「これ本当に720P出てる?」
となり、全体的に結構荒い印象が拭きれず設定を確認するも解像度の項目すらない‥
(iOSやiPadOSの場合、解像度設定があります)
気になり調べてみたところ、海外のYOUTUBERさんが詳しく説明している動画を見つけ、
なんと480P固定という事が分かりました。
まじですか!!!
動画曰く、少なくともネットフリックス・Amazonプライムアプリは480P以上の解像度で投写できません。
要するに720Pのプロジェクターを使おうが480Pで出力されるということです(※YOUTUBEは設定より最大=4K出力まで対応していました)。
(詳細後述)
アップデートが入れば出来るようになるのかもしれませんが、わたし一人がお願いします!と言ってすぐ対応するかと言ったら
100%あり得ません。
と言うわけで、わたしの使用目的ではAndroidTVは使えないということが分かったので、リビングにあるアップルTVをHDMIで繋げて実験してみました。
ブログの画像だと分かりにくいかもしれませんが、
発色含め、解像感が全然違います。
十分綺麗!(機器スペック=720P)
となりました。
つまり、
tvOSやiOS・iPadOSまたはPlayStation4やPlayStation5などのAmazonプライムアプリ経由だと1080P出力できると分かりました(FireTVStickでも同じかと)。
「便利!」とか、「まあまあキレイ!」だけで、アマプラやネトフリなどのサブスクアプリの解像度をちゃんと説明している日本のレビュアーさんは見つけられなかったので実際に試すまで分かりませんでしたが
Android搭載プロジェクターのアプリ経由で視聴すると、仕様上480P出力になる可能性があります。Youtubeも解像度は高く設定できるものの色味が浅く、HDMI経由だと発色もよくなりより綺麗になることも分かりました。
720P(HD画質)と1080P(フルHD画質)は許容できる差ですが、720Pと480Pの差は結構大きいです。スマホやタブレットのYoutubeで比較すれば分かると思いますが、小さい文字は読めないレベルです。
AndroidTV搭載プロジェクターでアマプラの解像度が低くなる理由
WideVineというセキュリティーレベルが関わっていることが分かったので、自分なりに調べた事を書いておきますね。
Widevineは独自のもので、デジタル著作権管理から(DRM)技術Googleで使用されるGoogleのクロームとFirefoxのWebブラウザ(およびいくつかの誘導体)、AndroidのMediaDRM、Androidのテレビ、およびその他の民生用電子機器。Widevineテクノロジーは、コンテンツ所有者によって定義されたルールに従って、分散ビデオコンテンツへの消費者アクセスを制限するために、さまざまな暗号化スキームとハードウェアセキュリティをサポートしています。Widevineは主にコンテンツ復号化モジュールを提供します(CDM)GoogleChromeおよびその他のブラウザやデバイスのクライアントとして。Widevineはコンテンツプロバイダーが無料で使用できるため、ライセンスの生成やデバイスの統合に料金はかかりません。
要するに、Google系のブラウザや端末(Android)に使用されるメディアコンテンツセキュリティー技術のようです。レベルによって解像度制限を設けている模様。
ちなみに、上記の通りGoogle系の技術なので、iOSは関係ありません。つまりiPhoneやiPad、AppleTVなどの端末は関係ないっぽいです。(たぶん)
WideVineには3つのセキュリティーレベルが定められていて、L1からL3までの3パターンがあり、L1が最高レベルのセキュリティーとなるようです。
L2:(通常)540pの解像度制限。TEEでは暗号化操作のみが実行され、メディア処理は実行されません。
L3:(通常)480pの解像度制限。ソフトウェアベースのDRMのみ。
つまり、Google端末ではこのセキュリティーレベルがAmazonプライムビデオやネットフリックスなどのメディアストリーミングサービスの解像度に関わってくるようで、
AmazonプライムビデオをHD(またはフルHD)画質で再生したい場合、プロジェクター(端末側)のセキュリティーレベルがL1である必要があるようです。中にはL1に対応していてもHD画質で再生できない端末もあるようです。(L1でもアマゾンが「ダメ」と言ったらダメとか?んーー謎仕様)
NetFlixはL1、L2に対応している場合HDまたは540Pで再生できるようです。
Youtubeの場合はL3のみの対応端末でも高画質再生できるようです。
お使いのプロジェクター(またはAndroid端末)のGoogleプレイストア(またはapk)から「DRM info」アプリをダウンロードし、Google WideVine Modular DRMの項目のSecurity Levelを確認するだけです。
L1となっていれば高画質(720p以上)で再生できる「可能性」があります。
わたしが購入した「Artlii Play」で確認してみたところ、L3となっているのでAmazonプライムビデオは最大480p再生ということです。
まとめると
「AndroidTV搭載のプロジェクター」で、720Pまたは1080Pで「Amazonプライム」を視聴したい場合、WideVine L1を取得している必要があるということです。
もしくは
「AndroidTV搭載のプロジェクター」で、720Pまたは1080Pで「Amazonプライム」を視聴したい場合、HDMI経由で写した方が確実ということです。
付け加えて
AndroidTV搭載のプロジェクターを検討されている方は購入前に、機器スペック(解像度)だけでなくAndroidTVアプリ経由でちゃんと目的の解像度が出るのかWideVineセキュリティレベルの確認をした方がよさそうです。
(※前途のとおりL1でも再生されない場合もあるようですし、わたしの調べた限りの結果なのでその辺りはご容赦を)
んーーー。
めんどくさっ!
というわけで!
「720P出力できると謳った機器」にも関わらず480Pでアマプラ観るのも何だか腑に落ちないし、アップルTVはメインで使っているので結局サブ用に
アップル純正Lightning-Digital AVアダプタ(HDMI変換アダプタ)を追加購入し、iPad(又はiPhone)経由での視聴でわたしは解決しました。orz
配線が増えてしまい、出費も嵩みましたがおかげで超快適にはなりました。orz
なぜならWideVineセキュリティレベルとかいちいち気にしなくて良いし、Amazonプライムはおろか約200万という数のiOSアプリが難なくHD以上で写るので。
初めからこうすべきだった(涙)
スーパーシンプル!
&キレイ!
アップル純正HDMI変換アダプタ、
バンザーーーイ!(滝涙)
これは、オススメです!(真顔)
別記事で紹介しようと思っています 🙂
追記:書きました 😀
Lightning
USB TYPE C
HDMIケーブル 2.0b規格(1.8m)
その他、そこまで気にならないデメリット
fa-check音が残念&ファン音がうるさい
これは格安なのでしょうがないと納得できるくらいの音質です。
ファンの音も結構うるさいですが、ボリュームを上げれば許容範囲でした。
わたしの場合、以前記事にした「ブルートゥース機器JPT1」と「aptXLL対応ヘッドフォン」を組み合わせてほぼ遅延なしで音声を無線で聞けるので、音質・ファン音・騒音問題は解決できました。
あるとなにかと融通も効く便利なおすすめガジェットです。よかったら参考にどうぞ 🙂
fa-checkゲームはちょっと遅延する
PS4とiOSアプリのゲームを試してみましたが若干遅延する感じです。エンジョイ勢のわたし的には許容範囲でしたが、音ゲーはおそらく厳しいレベルかと。
まとめ
テレビや他に立派なプロジェクターをお持ちで「格安プロジェクターをサブ機として検討している」なら、おすすめできます。
例えば、ながら見程度で考えているのならむしろ贅沢と言っていいかと思います。超大画面で映像が観れるので。
ヘッドフォン、またはイヤフォンつければプチ映画館です。なんなら布団に入って大画面で観れるのですから、映画館以上かもしれません。
ただもう少し付け加えるなら、水平補正はあくまでもおまけ程度でそれだけで価格もぐんと上がるので間取り的に大丈夫なら垂直補正のみに割り切り、かつ「AndroidTV非搭載」の格安プロジェクターを購入し、アップル純正Lightning-Digital AVアダプタ(HDMI変換アダプタ)を別途購入した方がより幸せになれるかと思います(iOSユーザーの場合)。
その方が結果安くつくし、純正なので安心できるし、有線なのでラグも少ないし、プロジェクターを買い換えたとしても使えるし、widevineとか気にしなくていいし、テレビ・PCモニターや車でも使えるし、どこでも持ち運べるし、iOSアプリは200万以上と超大量なのでゲームだろうが動画だろうが出来ることも超増えるし、操作もスマホなので扱いやすいし、幸せになれる確率がスーパー上がるかと(わたし個人の感想)。
もしも格安プロジェクターをすでに持っている方でこの記事に当てはまった方は試してみる価値はあるかと思いますよ 🙂
いずれにせよ、720Pや1080P出力できるプロジェクターが1万円程度の価格帯で手に入るのですから本当に幸せな時代です。とは言えAndroidTV経由で720Pや1080Pで全てのアプリが出力できるかと言ったら「できないアプリもある」という事実。
どうか皆様は「後悔のない格安プロジェクター選び」ができることを願ってます 🙂
参考になっていれば幸いです。
TONY
Lightning
USB TYPE C
HDMIケーブル 2.0b規格(1.8m)