TONYです。
初めて買ったBTヘッドフォンをより便利にするために、スマホやタブレット、テレビやプロジェクターなどの音声を低遅延でブルートゥース化できる機器「JPT1」を購入したのでブログにてレビューします。
結果上手くいき、より自宅環境が良くなりました。というか、最高です 🙂
それではさっそくいきますね。
CONTENTS
ブルートゥースのコーデック
BTヘッドフォンを購入する際に求めていたこととして、音楽だけでなく映画やアニメ(またはゲーム)といった映像も楽しみたいと考えていて、そうなってくるとブルートゥースの場合、「遅延(音ズレ)」が問題になってきます。
もう少し掘り下げると、ブルートゥースのコーデックには
SBC→AAC→aptX→aptX LL(他にもaptX HDやaptX Adaptive、LDACなど様々な規格)があり、左から順に遅延が少なくなります。
SBC(220ms±50ms)
AAC(120ms±30ms)
aptX(70ms±10ms)
aptX LL(40ms未満=0.04秒未満)
+
aptX HD(130ms)ハイレゾ
aptX Adaptive(50〜80ms)ハイレゾ
こんな感じ(調べた限り)。
aptX LLの遅延の少なさが分かるかと思います。
さらに音質も良くなります。
aptX≒aptX LL≒CD音源相当
詳しく知りたい方は以下の記事を見れば理解できると思います。
とても分かりやすく、わたしも参考にさせていただきました。
参考記事
『aptX LL』とは?—圧倒的“低遅延”がウリの映像・ゲーム向けBluetoothコーデック
要するに、ほどよく高音質で楽しめて、遅延も限りなく少なくするには「aptX LL」が都合が良いわけです。
ということで、まずは「aptX LLに対応したヘッドフォン」を購入しました。
ブルートゥース(aptX LL)化できるトランスミッター・レシーバー
では、「aptX LLに対応したヘッドフォン」を使えば全て解決するかと言えば、そうではありません。
例えば、iPhoneやiPad(送信機)の場合、
ブルートゥースのコーデックはSBCまたはAACです。
つまり、「aptX LLに対応したヘッドフォン(受信機)」を使っても
iPhoneやiPadの音はマックスAAC接続という事になります。
または、そもそもブルートゥースが送信機側に搭載されていなければ
「aptX LLに対応したヘッドフォン(受信機)」を持っていたとしても
音を飛ばすことさえできません。
なので!
それらを解決する為に送信機「トランスミッター」を使用します。
考え方としては、iPhoneやiPadとBT接続するのではなく、トランスミッターとBT接続するイメージです。
わたしが購入したものは「JPT1」という送受信機。
AUX端子(3.5mm端子)が付いた様々な機器をブルートゥース化できるすぐれもの。もちろん「aptX LL」に対応しています。
しかも、送信(トランスミッターTX)・受信(レシーバーRX)切り替えができます。
使い方は至ってシンプルで、
「aptX LL対応BTヘッドフォン」と「JPT1」をペアリングし、
iPhoneやiPadに「JPT1」をブスっと挿せば、理屈上は「aptX LL」で繋がることになります。
考え方として付け加えるのならiPhoneやiPadからすると、無線(BT)ではなく有線(3.5mm)でヘッドフォンと繋がっているイメージです。
ライトニング端子の場合以下のような変換器が必要です。
もちろんそれだけではなく、考え方で色々な使い方があると思います。
トランスミッター(送信)の使用例
●iPhoneやiPadの映像やゲームなどの音声を、より低遅延でBTヘッドフォン等に飛ばせます。
●テレビ・プロジェクターにAUX(ヘッドフォン端子)があれば、音声を低遅延でBTヘッドフォン等に飛ばせます。
よく耳にする格安プロジェクターの音が微妙‥ファンの音がうるさい‥。とは無縁になります。
●電子ピアノなどの楽器にAUX(出力・ヘッドフォン端子)があれば、音声を低遅延でBTヘッドフォン等に飛ばせます。
●スマホのアップルミュージックや有料スポティファイの音質をCD音質程度まで引き上げる事が可能です。(ハイレゾではない)
レシーバー(受信)の使用例
●AUXの付いたアナログスピーカー(またはアンプ等)を無線(BT)化できます。スマホ等の音(スポティファイ等)を飛ばせます。
●3.5mmのアナログヘッドフォン(またはイヤフォン)を無線(BT)化できます。スマホ等の音(スポティファイ等)を飛ばせます。
●カーオーディオにAUX(入力端子)があれば、スマホ等の音(スポティファイ等)を飛ばせます。
※レシーバーの場合AACが上限のようです。
まあ、無理やりアナログからBT化させているので、劣化などはあるのかもしれませんし実際にデータをとって調べた訳ではないので、その辺りはご容赦いただけますと幸いです。
プロジェクターの音声をブルートゥースヘッドフォンで聞く
わたしが特に求めていたのが、
リビングのバージョンアップ。
自宅にはテレビはなくプロジェクターがあり、AVアンプと繋げ5chで使用しています(ウーファーなし)。
映像はAppleTVからamazonプライムビデオや他アプリ。または接続をPS4に切り替えゲームって感じ。
とても快適ではあるものの賃貸なので音対策はしつつも、やはり大音量では聴けないし夜は尚更おさえます。
なので、
無線で
BTヘッドフォンで
低遅延で
大音量で!
アニメ観たかったんです!
ゲームしたかったんです!
ということで、AVアンプのヘッドフォンジャックは6.3mmとちょっと大きいサイズなので
こちらを追加購入。
トランスミッターモード(送信TX)にして、
これの
ここに
3.5mmジャックを
こうブスっ!として
先日購入したaptX LL対応のヘッドフォン「ag WHP01K」とペアリングして
AVアンプのヘッドフォンジャックに
こうブスっ!としたら
はぅぁぁああーー
て気持ちになりました。
いとも簡単に音声がヘッドフォンから聞こえてきました。
無線って、まじ、パナいですね。
しかも音量を気にしなくて良い開放感といったら。。もう。。
ハッキリ言って、
たまりません。
超絶没頭。
超絶便利。
スーパー最&高!
もちろん音漏れはしていますが、スピーカーからの音量より余裕で小さいので近隣事情等、問題ありません。(隣に人がいれば丸聞こえ)
音ズレも全然分かりません。こちらも全く問題なし。
(というかわたしの場合AAC接続でもほとんどズレが分からなかったのです、、トシってやつなのかしら。。)
ただし補足として追記しておくのなら、AVアンプとプロジェクター接続時点で既にズレているでしょうし、厳密な話になってくるとズレは100%あります。
わたしがただ気になっていないだけで、個人差はあるはずです。
音ゲーやfpsなど音にシビアなゲーム等では、aptX LLでももしかするとズレを感じる方もいるかもしれません。そのあたりはご容赦を。
話を戻しまして、これは嬉しい誤算でしたが、
ヘッドフォンのボリュームでしか音量調整できないと思っていたのですが、AVアンプ側(Appleリモコン)でも調整できたのでかなり使い勝手もよかったです。
ちょっと面倒ですが、一度ペアリングしてしまえば、例えばAVアンプからJPT1を抜いて、PCのAUXにブスっとさせばBTヘッドフォンからPCの音が鳴ります。
PCから抜いてスマホにブスっと挿せば、今度はスマホの音が鳴ります。
要するにペアリングしてある状態なので、どちらかを電源オフしない限り繋がりっぱなし。
わたしの場合MPC ONEという音楽機材も持っているので
JPT1をMPC ONEに挿せば、そのまま低遅延のBTヘッドフォンとしてプレイできます。
テンポやタイミングなど音ズレにシビアな機材ですが、ちょこちょこ遊んでみた限り、
ぶっちゃけわたしには遅延が分かりませんでした(爆)。
メトロノームの音を鳴らせる(&タイミングに合わせてボタンが点滅する)のですが、『タイミング一緒だし!』くらい遅延を感じませんでした。
有線で使うつもりでヘッドフォン買ったけれど、もう無線でいいじゃん!てなりました。
aptX LL、できる子!
とは言えBTヘッドフォンなど邪道だとは思います。。たぶん。。プロの方、玄人さま、見てたらごめんなさい。
JPT1を使って気づいたこと
ペアリング
JPT1の送受信モードを切り替える度にペアリング情報が消えます。なので、切り替えた場合再度ペアリングし直す必要があります。
送受信モードを度々切り替えて使う事を想定している方は少々面倒かもしれません。
TXモードでのペアリング
付随して、JPT1にモニタがある訳ではないので、トランスミッター(送信)の場合ペアリングがちょっと面倒です。光で判断します。とは言え日本語の説明書があるのですぐ分かると思います。簡単です。
レシーバー(受信)の場合はいつものように、スマホやタブレットからBT設定でJPT1を選ぶだけなので超簡単です。
バッテリー
バッテリー駆動なので充電しないと使えません。また充電が切れても使えません。ただ、12〜13時間連続使用できますし、充電しながら使用すればエンドレスです。(ちなみに充電時間は0〜100%約2時間)
AVアンプ使用時のノイズ
超重要。AVアンプ使用時のみ、ホワイトノイズ?が気になりました(サーという「あの音」で、一定間隔でプシュープシューって信号ぽく聞こえる)。
変換プラグとの相性か、他の信号に干渉しているのか、そもそもAVアンプがダメなのか原因は分かりませんが、一時停止やメニュー画面等の完全無音では気になりました。(プラグをネジネジ動かしたりしても、ジジジって音が鳴らないので信号な気もしています)
BGMやセリフ、効果音など少しでも音が入ると気になりません。というか気付きません(わたしの場合)。
ので、『ま、いっか』となりました(わたしの場合)。
その他
あとは注意点として、上記でも書きましたが、レシーバー(受信)の場合、最大AAC接続です。
また、トランスミッター(送信)で使用する場合、電話やアラームなどの音声は伝送されないようです。
JPT1のレビューまとめ
少々気になる事があったとは言え、総評してもんのすごく便利な自宅環境になりました。
ヘッドフォンも満足できたし、音声もほぼ遅延を感じず楽しめました。しかも無線・大音量で。
PC、テレビ、プロジェクター、スマホ、タブレット、音楽機材。
ブスっと抜いて機器を変えればそのままその機器の音が鳴る。
しかも低遅延。
配線を気にせず、あちこち歩き回れる。
レシーバーとしても使える。
わたしにとって、もんのすごく良い買い物となりました 🙂
参考になっていれば幸いです。
TONY